部内ハッカソンを開催。設計書から始めて、4つのプロダクトが動いた

開発環境をそろえ、研修の成果を出し切る部内ハッカソンを開きました。あわせて、新しい4つのプロジェクトが動き出しています。

部内ハッカソンの発表会。机を囲んで発表を聞くメンバーと、立って説明するメンバー(網点加工)
部内ハッカソン発表会の様子(2026年6月、網点加工)

まず、全員の環境をそろえる

6月上旬、WSL2・Docker Desktop・Git・SSH の設定を、手順書に沿って各メンバーが進めました。OS やマシンの違いに左右されない、コンテナを使った共通の開発基盤の上で、すべてのプロジェクトを進められるようになりました。

いきなり書かない。設計書から始める

続いて、それまでの学習をアウトプットする場として部内ハッカソンを開きました。短い期間で、アイデア出しから実装、発表までを一気に通します。

多くのチームは、いきなり実装に入りませんでした。生成AI(ChatGPT・Claude・Gemini など)と対話しながら要件を整理し、設計書と仕様書をつくってから実装に進む、仕様駆動の進め方です。AIを開発の各工程に組み込む AI-Driven Development Lifecycle(AIDLC)の考え方を実践し、設計と実装を分けて手戻りを減らしました。先にテストを書いてから実装するテスト駆動開発(TDD)を取り入れたチームもあります。

技術面でも、多くのチームがフロントエンドとバックエンドを分けた構成を採り、Docker などのコンテナ技術を使いました。

部内ハッカソンで、モニターとノートパソコンを並べて開発するメンバー(網点加工)
部内ハッカソンでの開発の様子(2026年6月、網点加工)

生まれたプロダクト

SyncSchedule
大学ごとに違う時間割の差を吸収して、サークルや友人どうしの予定調整を自動にする Web サービス。
CampusBuddy
起床・授業への出席・課題の状況をグループで共有し合い、生活習慣を保つのを支えるアプリ。
献立提案AI
Gemini API を使い、人数・予算・調理時間・気分から、献立と買い物リスト、作り方を提案する。
ICボキャブアリーナ
電車の駅と駅のあいだを一区切りに英単語の問題を出し、フレンドとの対戦でやる気を保つ学習アプリ。

どれも短い期間ながら、フロントエンドとバックエンドを備えた、実際に動くプロダクトになりました。発表には先輩メンバーが講評をつけ、両方の層にわたって想定した機能を実装できた点を評価するとともに、開発の中で見えた設計上の課題を次のプロジェクトに活かすよう伝えました。優秀なチームには MVP を選んでいます。新1回生にとっては、研修で学んだことを動くプロダクトにする最初の機会になりました。

新しい4つのプロジェクト

この四半期から、新しく4つのプロジェクトが並行して動き出し、それぞれ要件整理・設計・実装を進めています。研修を終えた新1回生を各プロジェクトに配属し、先輩メンバーがタスクの振り分けと進み具合の管理を支える体制に移りつつあります。

mbtable
MBTI を使って座席を決める、データサイエンス系のプロジェクト。
能システム
昨年度に開発した、能楽部向けシフト管理システムの改修と保守。
IoT
顔認証を扱うプロジェクト。
aisaas
新1回生の発案による、AIを使ったサービス。

外部との連携に向けて

6月12日には、地域の金融機関の担当者とオンラインで打ち合わせをしました。中小企業向けの AI 活用・業務効率化(DX)の支援をテーマに、産学連携の可能性について意見を交わしています。外部との連携は、2026年9月から12月を主な実施時期として考えています。

この記事は、大学に提出した活動報告書(2026年4〜6月)をもとにまとめました。